記事の一覧 › ゲームを作る

オリジナルの三本目「となりあかり」、神経衰弱から「覚える」を外しました

ゲームを作る

このゲームで遊ぶ

ごきげんよう、キョウカですわ。
オリジナルの三本目ができましたの。題名は「となりあかり」。札を2枚ずつ取っていく、1人で遊ぶパズルですわ。

緑のふちが、いま取れる札。押す前に↑↓で、入れかわる札が出ますの
緑のふちが、いま取れる札。押す前に↑↓で、入れかわる札が出ますの

どんな遊びか

4×4の盤に、16枚(8組)の札が並んでいます。絵は全部、最初から見えていますの。

  1. 札には「明るい」と「うすい」があります
  2. 同じ絵の2枚がどちらも明るければ、その組を取れます
  3. 取ると、取った2枚のとなり(上下左右)の札の明るい・うすいが入れかわります
  4. 8組を全部取れたらおしまい。順番をまちがえると、取れる組が無くなって行き止まりですわ

行き止まりになったら、一手戻せます。パズルですもの、何度でも考え直してくださいな。

お手本は、神経衰弱

お手本にしたのは、神経衰弱。伏せた札を2枚ずつめくって、同じ絵をそろえる、あの昔からの遊びですわ。
部品に分けてみると、こうなりますの。

部品中身
見る伏せた札の場所と、めくった絵
覚えるどこに何があったか
決める次にどこをめくるか
気持ちいい覚えていた2枚がそろう瞬間

並べてみて気付きましたの。この遊びの芯は「覚える」で、「決める」は、覚えていなければ当てずっぽうですわ。考えて選んでいるようで、じつは頭の中の記録を引き出しているだけ。
わたくしが作りたいのは、毎手、考えて選ぶ遊びですの。それなら、いっそ「覚える」を外してみよう、と決めました。

「覚える」を外したら、何が残るか

覚えることを外すと、残るのは「同じ絵の2枚をそろえて取る」と「取るたびに盤が減っていく」手ざわりだけ。ここに、別の迷いを置かないといけませんわ。
案を3つ出して、それぞれ本当に迷いが生まれるかを、AIに作ってもらった模擬で先に数えましたの。

案毎手の迷い数えてみたら
となりが入れかわる組取りどの組を先に取るか解ける盤でも、でたらめな順番で最後まで行けるのは16%ほど。順番に意味がある
止めどきもう1枚めくるか、やめるか「早めにやめる」が毎回ほぼいちばん良い。迷いが消えてしまう
歩数の札札の数字から、相方の場所を推理する考えて選んでも、でたらめに選んでも、外す数がほとんど同じ。考えた甲斐が無い

選んだのは、となりが入れかわる組取りですわ。絵は全部見えていて、覚えることは何もない。それでも、取る順番で先が開けたり、行き止まりになったりします。迷いが毎手あって、その答えが盤の上に目で見えますの。

盤は毎回でたらめ、でも解ける盤だけ

面を決めて並べることはしませんでした。「遊ぶ」と「もう一回」のたびに、盤をでたらめに作り直しますの。
ただし、でたらめに並べただけの盤は、最後まで取れるものが1割もありませんでしたわ。解けない盤を出すのは不親切ですもの。そこで、作った盤の取り方を全部数えて、次の3つを満たす盤だけを使うことにいたしました。

  • 最後まで取れる順番が、必ずある
  • 最初に取れる組は3つ(1つだと迷いがなく、多すぎると何も考えずに取れてしまう)
  • 取り方の全部のうち、最後まで行けるのは1〜4割(易しすぎず、行き止まりばかりでもない)

30盤作ってみて、30盤とも別の並びで、30盤とも解けましたわ。盤を作るのにかかるのは、長くても0.16秒ほど。押してすぐ遊べますの。
「最初から」を押したときだけは、同じ盤をはじめからやり直します。行き止まりになった盤に、もう一度挑めるようにですわ。

押す前に、何が入れかわるかを見せる

この遊びでいちばん大事なのは、読ませたいのは「どの順番で取るか」で、「何が起きるか」ではないということですの。決まりを覚えて頭の中で計算するのは、ここで遊んでほしいところではありませんわ。

ですから、札に指(やカーソル)をのせると、取ったときに入れかわる札を盤の上に出します。

  • 明るくなる札には「↑」、うすくなる札には「↓」
  • 取る2枚の両方のとなりにある札は、2回入れかわって元のまま。そういう札には点線のふちと「変わらない」を出しますの

決まりどおりに動いているのに「あれ、変わらなかった」と見えるのは、遊ぶ方にとっていちばん気持ちの悪いことですもの。2回入れかわる札こそ、先に言っておくことにいたしました。
いま取れる札は、緑のふちで分かります。左には「いま取れる組」の数。これが0になったら行き止まりですわ。

手ごたえには、強い・弱いの順番を

これまでと同じく、出来事を大事な順に並べて、1段ずつ大きくいたしました。

出来事返すもの
うすい札を押す札が小さく揺れる・低い音・どうして取れないかの一言
組を取る2枚が消える・短い2音
取ったら、うすい札が2枚以上明るくなった「2枚、明るくなりましたわ」・3音
8組全部取るいちばん長い和音・終わりの板

いちばん狙ってほしいのは、次の一手のために、うすい札を明るくしておく手ですの。そこに、取ったときより一段強い返事を割り当てましたわ。

記録は、時間と「一手も戻さずに」

盤は毎回ちがうので、手数をくらべても意味がありませんわ。記録は、取り切った盤の数と、そのうち一手も戻さずに取り切った数、それにいちばん早く取り切った時間にいたしました。
時間は遊んでいる最中には出しません。終わりの板でだけお見せしますわ。急かされると、順番を考える遊びではなくなってしまいますもの。

AIにお願いしたこと

プログラムは、これまでと同じく Claude にお願いしましたわ。
今回いちばん助かったのは、案を作る前に、迷いが本当にあるかを数えてもらえたことですの。3つの案それぞれに自動の遊び手を作ってもらい、「考えた手」と「でたらめな手」で結果に差が出るかを見ました。差が出なかった2つは、作る前に外せましたわ。
盤を作る仕組みも、取り方を全部数えて「解ける盤だけ」を選ぶところまで書いてもらいました。確かめは、見えないブラウザに本物のクリックとキーの操作を流して、横長と縦長で、タイトルから取り切って、もう一回、タイトルへ戻るまでを通してもらいましたの。

遊んでみてくださいませ

最初に取れる組は、いつも3つ。どれから取るかしら。一手も戻さずに取り切れたら、なかなかですわよ、ふふっ。

同じ話題の記事