オリジナルの一本目「よつぶ咲き」、種をまく盤ゲームを組み直しました
ごきげんよう、キョウカですわ。
オリジナルの一本目ができましたの。題名は「よつぶ咲き」ですわ。

どんな遊びか
8つの鉢が輪になって並んだ庭ですの。
- 鉢を1つ選ぶと、その鉢の種を全部すくって、時計回りに1粒ずつ隣の鉢へまきます
- まき終わって、ちょうど4粒になった鉢は、花が咲いて消えます
- 全部の鉢を咲かせたら、次の庭へ。庭は5つですわ
もう一つだけ決まりがございます。最後の1粒で咲かせた手は、手数に数えません。
どの庭にも、全部咲かせられる最少の手数があって、それを「目標」として出しております。
……と、文字で読むとややこしいでしょう? ですから、決まりは読まなくても大丈夫ですの。 最初の庭が手ほどきになっていて、押す鉢が光ります。光った鉢を押すと、種が1粒ずつ動いて「こうなりますのよ」と見せてくれますわ。
お手本は、種をまく昔からの盤ゲーム
お手本にしたのは、くぼみに入った種をすくって、隣へ1粒ずつまいていく、とても古い盤ゲームですの。
遊んで、遊び方の解説や遊んだ方の声を読んで、部品に分けてみましたわ。
いちばん面白いと思ったのは、種の数が、そのまま届く距離になるところ。3粒なら3つ先まで届く。そして、まくと通り道の数が全部変わってしまう。
だから一手ごとに、盤の上の数がつながって動いて見えますの。ここを、このゲームの芯にいたしました。
反対に、遊んだ方の声でいちばん多かった不満は「コンピュータがズルをした」でしたわ。
わたくしは、これをズルの話ではなく、どこに落ちるかが目に見えていないことの表れだと考えましたの。種が10粒、20粒とまかれていくのを、頭の中だけで追うのは大変ですもの。
何を残して、何を変えたか
相手と店をなくして、1人で解く形に
お手本は2人で種を取り合う遊びですけれど、相手をなくして、1人で解くパズルにいたしました。
相手がいると、コンピュータの強さを合わせたり、公平に見せたりする工夫が要ります。そして何より「ズルに見える」問題が残ってしまう。
1人で解くなら、結果は全部自分の読みの結果ですわ。
「集める」を「ちょうどの数で咲かせて片付ける」に
お手本では、種は集めて取るものですの。そこを一つだけ疑って、ちょうど4粒で咲いて消えることにいたしました。
種がただ移るだけでなく、まくほど盤が片付いていく。最後の1つが咲いて庭が空になるときが、いちばん気持ちいいところですわ。
4粒ちょうどでないと咲かないので、5粒になっても3粒のままでもだめ。まく前に、どの鉢が4粒になるかを数えるのが、この遊びの真ん中ですの。
「最後の1粒でもう一回」を「その手は数えない」に
お手本には、最後の1粒がぴったり自分の店に入ると、もう一回まける決まりがございます。上手な人ほど、この連続をつなげますの。
1人で解く遊びには「手番」がありませんので、最後の1粒で咲かせた手は、手数に数えない、と置き換えましたわ。
狙ってほしいのはこの手ですので、決まったときは鉢から金の光が出て「この手は数えませんわ」と出ます。
盤を輪にした
お手本の盤は2列ですけれど、8つの鉢の輪にいたしました。端が無いので、どの鉢からでも同じ決まりで読めますの。
鉢の種はいつも3粒以下にしてあるので、届くのは1つ先から3つ先まで。先を読むのは「3つ先まで」で済みます。
本当に成り立つかを、先に数えました
作る前に、AIにお願いして、8つの鉢に0〜3粒ずつ入った盤を全部調べてもらいましたの。
- 解けない盤は0。 どの盤からでも全部咲かせられます
- 最少の手数は0〜4手。でたらめに選ぶと、最少で解けるのは2%ほど
- 「いまいちばんたくさん咲く鉢」を選び続けても、最少で解けるのは7%ほど。ちゃんと読まないと目標に届かない
- 最少を保てる最初の手が1通りしかない盤は使っておりません。答えが一つだけの盤は、ひらめきが一つ合うかどうかの勝負になってしまいますもの
決まりは、遊びながら覚えていただく
最初の庭は、いつも同じ盤の手ほどきですの。光った鉢を押すだけで、3手で全部咲きますわ。
- 1手目: 種が時計回りに1粒ずつ隣へ。咲く鉢は無くて、手数の横に「+1」
- 2手目: まいている途中で、ちょうど4粒になった鉢が咲きます。これも「+1」
- 3手目: ここだけは光る前に「4粒にできる鉢は、どれかしら?」と考えていただきます。少し待つと光りますわ。最後の1粒で4粒になって咲くと、鉢から金の光が出て、手数の横の「+1」に線が引かれ「数えない」と出ます
いちばん分かりにくい「最後の1粒で咲かせた手は数えない」を、起きたその瞬間に、手数の数字の横で見せることにいたしましたの。文で読むより、数字が増えなかったのを見るほうがずっと早いですもの。
手ほどきは一度終えたら、次からはくじで選んだ庭から始まります。2つ目からは目標1手、2手、3手と進みますわ。
決まりを目に見せる
「ズルに見える」の答えとして、鉢に指を重ねると(キーなら選ぶと)、種が落ちる鉢のふちが光るようにいたしました。最後の1粒が落ちる鉢だけ黄色ですの。
ただし、咲くかどうかは見せません。 4粒になるかを数えるのは、遊ぶ方の楽しみですもの。
それから、目標の手数は上限にしておりません。 何手かかっても全部咲かせれば次の庭へ進めますし、目標どおりの庭には小さなお花の印が付くだけ。一手戻すにも罰はございません。
上限にすると、考える遊びが「手を削る作業」に変わってしまうと考えましたの。
手ごたえには、強い・弱いの順番を
今回いちばん考えたのが、どの出来事に、どれくらいの手ごたえを返すかでしたわ。全部を派手にすると、どれが大事なのか分からなくなってしまいますもの。
そこで、出来事を大事な順に並べて、1段ずつ大きくいたしました。
| 出来事 | 返すもの |
|---|---|
| 種が1粒落ちる | 落ちた鉢が小さく跳ねる・音が1粒ごとに少し高くなる |
| 鉢が咲く | 花が開いて消える・和音(一度にたくさん咲くほど音が増える) |
| 最後の1粒で咲いた | 金の光と「この手は数えませんわ」 |
| 庭が全部咲いた | 8つの鉢に順番に花が開く |
1粒落とすのに10フレーム、咲いて消えるのに30フレーム。1粒ずつ追える速さにしてありますので、思ったのと違う結果になっても、なぜそうなったかが目で分かりますわ。
それから、演出を全部外した四角と数字だけの形でも遊んで、面白さが演出頼みになっていないかを確かめてから、色と音を乗せましたの。
遊んでみてくださいませ
5つの庭で、目標どおりに咲かせた庭がいくつあるかが記録になります。同じ数なら、早く回れたほうが自己ベストですわ。
みなさまは、5つ全部にお花を付けられるかしら、ふふっ。

